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吉岡敬司さん

(Yoshioka keiji)

木の剪定や庭のお手入れ「司造園」代表

吉岡敬司さんは、「司造園」の代表。掛川市に拠点を持ち、木の剪定や庭のお手入れ、外構などまでお客様の要望に合わせて提案から作業までを承っています。寡黙な職人さんというイメージの強い庭師のなかで気さくな人柄と軽いフットワークが人気の吉岡さんは大阪出身。就職した会社の転勤がきっかけで遠州へ。安定したサラリーマン生活を送る中で芽生えたのは、「自分の力で何かを成し遂げたい」という起業への強い想いでした。22歳、意を決して異業種である造園の世界へ飛び込んだという吉岡さんに、インタビューしました。

型を破るための『型』!? 大阪から遠州へ、22歳で踏み出した庭師の挑戦。

インタビュー日: 2025-11-03

大阪出身の吉岡さんが静岡へやってきたのは、就職した会社の転勤がきっかけでした。安定したサラリーマン生活を送る中で芽生えたのは、「自分の力で何かを成し遂げたい」という起業への強い想い。22歳、意を決して異業種である造園の世界へ飛び込みます。

ずっと建物の中で働く仕事だったので、外でする仕事がしたいという強い希望があったこと、また大掛かりな設備や莫大な初期資金がなくても、自分の体と技術があれば始められると考えたことも決め手の一つだったそうです。ただ、地縁も人脈も全くないゼロからのスタート。造園会社での5年間の修行と職業訓練校での学びを経て独立した背景には、「若いうちなら何度でもやり直せる」という楽天的な思考と、それを支える確かな覚悟がありました。見知らぬ土地でいかにして信頼を勝ち取り、今の司造園を築き上げたのか。その軌跡には、挑戦を恐れない全ての若者へのヒントが隠されていました。

吉岡さんが仕事をする上で最も大切にしているのは、技術以上に「対話」と「自己開示」です。庭師という仕事は、お客様の敷地内、つまりプライベートな空間に深く入り込む仕事。だからこそ、「自分がどんな人間なのか」をまず知ってもらい、安心してもらうことから全てが始まると彼は語ります。また、彼の独創的な剪定や庭造りを支えているのは、修行時代の師匠から授かった「とにかく周りをよく見ろ」という教えです。

そして庭園に限らず、美術館の絵画、映画、自然の造形……。あらゆるものからインスピレーションを受けて感性を磨き、基本の「型」の上に自分だけの「オリジナリティ」を積み上げていく。その妥協のない向き合い方が、木々の一本一本に新たな命を吹き込み、荒れた庭を生き返らせるパワーの源となっています。

50代、60代と歳を重ねるごとに「人との接し方がどう変わっていくか、それが楽しみ」と語る吉岡さんの眼差しは、常にポジティブです。インタビューの後半では、人手不足が懸念される業界の未来についても言及。特に「女性の庭師」としての可能性について、その繊細な感性や、家庭に招き入れる際の安心感が大きな強みになると熱く語ってくれました。

AIには代替できない、人と植物、そして人と人とが紡ぎ出す温かな仕事。インタビュー動画では、彼が実際に木を剪定するリズミカルな音とともに、庭師という職業の奥深さと、遠州の地で生きる一人の若者のリアルな声をお届けします。あなたの日常の景色が少し変わって見える、そんな体験をぜひご覧ください。

フォトギャラリー

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「庭師の仕事に正解はない」と語る通り、一本一本異なる樹形に向き合う時間は真剣そのもの。過酷な夏の暑さも自然の一部として受け入れ、環境の変化に対応しながら、庭に新しい命を吹き込む作業に没頭しています