長田香織さん
(Osada Kaori)「おさだ苑本店」三代目店主
静岡県森町で1948年創業の「おさだ製茶」。香織さんは「おさだ苑本店」の店主として広報活動や商品のパッケージデザイン、ワークショップの企画運営などを担っています。美容関係の仕事やエステティシャンの経験を活かし、日本茶の成分に着目した石鹸の開発など、美容と健康の観点からもお茶の魅力を発信しています。日本茶やテーブル茶道のインストラクター、練りきりアート認定講師などの資格も持ち、伝統文化を現代のライフスタイルに寄り添うかたちでお茶の魅力を提案し続けています。
日本茶の可能性を追求しつつ、日常に彩りを提案。三代目店主の新たな挑戦とは?
インタビュー日: 2025-10-05
「おさだ苑本店」の三代目店主として、広報やデザインを担う長田香織さんは、かつて美容業界で活躍していた経歴を持ちます。その経験は、お茶の石鹸やパックの開発など、日本茶の新たな可能性を切り拓く原動力となっています。香織さんは、お茶を単なる「飲み物」としてだけでなく、皮膚科学の知識に基づいた美容成分や、五感を満たす文化的な体験として捉えています。お茶の伝統を守りつつも、現代のニーズに合わせた和紅茶やスタイリッシュなティーバッグの提案など、常に「今の暮らしに馴染むお茶」を追求しています。
香織さんが特に注力しているのが、若い世代に向けた「体験」の提供です。自ら講師を務める「ねりきり作り体験講座」では、季節の和菓子作りと自分でお茶を点てる楽しさを伝え、敷居の高かった茶文化の裾野を広げています。社内のデザイン担当と共に作り上げる洗練されたパッケージも、若者が「かっこいい」と感じ、手に取るきっかけとなっています。体験を通じて生まれるお客様同士のつながりや、お茶を囲む穏やかな時間は、香織さんが大切にしている「お茶のある豊かな暮らし」そのものです。
現在、世界的な抹茶ブームにより、おさだ製茶の商品は海外にまで広がっています。香織さんは、この勢いを逆輸入する形で、国内の若者にも日本茶の価値を再認識してほしいと考えています。今後は、地元・森町の神社や豊かな自然と連携した「お茶ツーリズム」の展開も視野に入れ、地域全体でお茶文化を盛り上げることを目指しています。一杯のお茶から始まるおもてなしの心を、地元の森町から世界へ、そして次世代へと繋いでいく彼女の挑戦はこれからも続きます。
フォトギャラリー

おさだ苑本店とカフェが並ぶ外観。昭和23年創業の本店に、現代の感性を形にしたモダンなカフェが寄り添います。新旧が調和したこの場所は、一杯のお茶を通じた豊かな暮らしと、地域のおもてなしを届ける拠点となっています
関連情報

OSADA TEA CAFE(おさだ苑本店 内)
日本茶専門店 おさだ苑本店と本店の敷地内にあるカフェ。カフェでは四季を感じるお茶とともに、和菓子はもちろん、ひきたて抹茶のアイスクリームや、夏はふわふわかき氷、ほうじ茶パフェ、フォンダンショコラなど、茶専門店のこだわりが詰まった極上スイーツが堪能できます。

おさだ苑本店
おさだ苑本店は静岡茶品評会、農林水産大臣賞など数々の賞を受賞している(株)おさだ製茶の直営店。遠州森の茶をはじめ、世界緑茶コンテストで金賞やフロンティア賞を受賞した黒麹菌で発酵させた「やまぶきなでしこ」、オーガニックティーやお茶を使ったオリジナルのスイーツも。









