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加藤正裕さん

(Kato Masahiro)

一般社団法人「里の家」代表理事

大学建築学科卒業後、都市計画コンサルタントや環境コンサルタント、会計事務所を経て、1995年フリーの広告関連コピーライター&プランナーとして活動。都田に移住して、築120年の古民家を改装して拠点とし、環境・子ども・自然をキーワードに体験型教育プログラムを企画・実施しています。

遊びが仕事、仕事が暮らし。 都田の森で育む、100年先へ続く“循環”の物語。

インタビュー日:

浜松市北区都田町にある「里の家」。そこには、かつて都市計画に携わり、今は里山の循環を次世代に繋ぐ活動を続ける、加藤正裕さんの情熱があふれています。今回は、遠州地方の魅力を体現する加藤さんのインタビュー動画とともに、彼が描く、真に豊かな暮らしの姿をご紹介します。

加藤さんはかつて、名古屋で都市計画のコンサルタントとして活躍していました。大学で建築を学び、都市のインフラや利便性を追求する日々。しかし、高校時代にヒートアイランド現象に疑問を抱いて以来、常に彼の心にあったのは環境問題への危機感でした。書籍やアニメーション映画『木を植えた男』との出会いから、「環境を救うのは森づくりである!」と直感した加藤さんは、次第に既存の都市システムの限界を感じるようになります。そして、海、山、川、そして独自の経済圏を持つ遠州地方の豊かさに惹かれ、この都田の地へ移住。「里の家」を拠点に、薪を割り、畑を耕し、落ち葉を土に還す循環型の生活を自ら実践することから、新たな挑戦が始まりました。

2005年からスタートした「親子の里山体験プログラム」は、単なる自然体験の枠を大きく超えています。「里の家」では、子どもたちの遊びがそのまま里山の維持という「仕事」に繋がります。例えば、落ち葉を集めて遊ぶことが、そのまま畑の堆肥づくりを助けることになり、子どもたちは「誰かの役に立っている」という自己肯定感と、自然のサイクルの一部である実感を同時に得ることができます。加藤さんが大切にしているのは、「偉いね」と褒めるのではなく「ありがとう」と感謝し合う関係です。焚き火で焼くマシュマロ、椎茸の収穫、浜名湖での「里海」体験……。20年近い活動の中で、かつての参加者が大人になり、再びこの場所を訪れる。そんな「世代の循環」も、都田の森では着実に育まれています。

加藤さんの視線は、常に未来を見据えています。近年では共働きの家庭を支えるべく、祝日の学童保育や、スローフード運動を意識した食育プログラムにも力を入れています。大皿の料理をみんなで分け合い、共に働く中で生まれる「分かち合い」と「分かり合い」。加藤さんは、この精神こそが現代社会で希薄になった愛情を取り戻し、災害にも強い、しなやかな地域コミュニティを作ると確信しています。

インタビュー動画では、加藤さんがなぜコピーライターという顔を持ちながらこの活動を続けるのか、そして都田の古民家が持つ不思議な癒しの力について、より深く語られています。秋の里山風景や素敵な古民家暮らしの画像とともに、あなたの暮らしを豊かにするヒントをぜひ見つけてください。

フォトギャラリー

加藤正裕さん gallery 1

建築を専攻した加藤さんがプロと共に自らも手を入れて改装した室内。仕切りの少ない開放的な空間は、地域の大人も子どもも集う「分かち合い」の場です